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池上本門寺

日蓮宗の大本山であり、桜の名所としても知られる池上本門寺。起源は1282年に池上の地に建立された長栄山本門寺にさかのぼります。1608年に徳川秀忠が建てた関東最古の五重塔は国の重要文化財に指定されています。平成22年に大改修された大宝塔も国の重要文化財に指定です。毎年10月11日~13日はお会式法要が行われており、特に12日の夜は日蓮上人の遺徳を偲び全国から30万人の参拝者が訪れるのです。

総門

元禄年間(17世紀末〜18世紀初)の建立とされる総門。「本門寺」と刻された額は本阿弥光悦の筆によるものです。現在掲げられている額は複製で、オリジナルは霊宝館で収蔵され展示されています。

石段は、加藤清正 (1562~1611)の寄進によって造営されたと伝えられ、「法華経 」宝塔品 の偈文 96文字にちなみ、96段に構築されています。法華経を読誦しつつ上れば自然にのぼれる、と言い伝えられています。

大堂正面に建つ二重門。旧国宝の山門は、1945年(昭和20年)空襲で焼失してしまいました。現在の仁王門は、1977年(昭和52年)に再建されたものです。

鐘楼

現在の鐘楼は、1958年(昭和33年)の再建。旧梵鐘は、1647年(正保4年)加藤清正の娘で、徳川頼宣の室となった瑤林院が寄進したもので、旧鐘楼が空襲で焼失した際破損したため、現在は再建された鐘楼の脇に保存されています。

大堂・祖師堂

旧大堂は1606年に加藤清正が寄進したものでしたが、昭和20年(1945)4月15日、空襲で焼けてしまいました。ちなみに江戸時代の人々は、上野の寛永寺を中堂、芝の増上寺を小堂、そして池上本門寺を大堂と呼んでいたそうなので、本門寺の大堂はよほど大きかったようです。現在の大堂は昭和39年(1964)に再建されたものです。内部中央には、日蓮聖人の御尊像(祖師像)が安置されています。

経蔵

輪蔵形式で、内部には回転する八角形の書架があり、一切経が収められていました。天明4年(1784年)に建てられました。経蔵内部の柱等には、江戸時代後期に江戸各地から参詣した人々の氏名や、経蔵の工事に関与した職人等の氏名が刻まれており、その信仰が広範に及んだことがわかります。

関東地方で最古 五重塔

ベンガラで朱色に塗られた五重塔。高さは、29.37メートル(相輪から基壇まで)で、屋根は一番下と二番目が「本瓦葺き」、三番目からは「銅板葺き」となり、屋根の重量軽減を計って建てられいます。建築様式は初層が和洋、他4層は唐様です。関東地方にある江戸幕末以前に建立された五重塔は全部で4塔(上野寛永寺、千葉県法華経寺、日光東照宮)あり、その中で一番古い塔です。

本殿

多くの参拝者が訪れるのは大堂です。本殿は大堂の左隣から境内の奥の方に位置します。昭和20年4月15日の空襲で灰燼になり、以前の釈迦堂を再建したのが現在の本殿です。開堂供養大導師は第80世金子日威聖人。昭和44年に完成した現代的な鉄筋コンクリート造の仏堂は、建築として評価が高く、その後各地で新たに建築される仏堂の前例となっています。

  御廟所 

本殿の更に奧、境内最奥の場所に、築地塀で囲んだ浄域があります。宗祖日蓮聖人の御灰骨を奉安する墓塔を廟堂内中央に安置されています。昭和20年の空襲焼失から34年を経た昭和54年に復興させました。

  松涛園 

レストランや休憩所がある朗峰会館から眺めることができる 松涛園は、自然の窪地を生かし豊富な地下水からの湧き水で作庭されています。作庭者は、京都・桂離宮や茶道で有名な小堀遠州と言われています。江戸時代に、各藩の大名が競って屋敷に作庭していました。松涛園は当時の大名庭園の形を見ることができます。
大きな池には、洲浜や織部井戸、船付場、鶴島、亀島、魚見岩、太鼓橋などを配し、滝口方面に渓流と渓谷、沢渡り、滝見橋、松濤の滝などが造られています。周囲の自然と一体となった庭園は、静かで悠々とした雰囲気を醸し出しています。
桃山期から江戸初期、遠州が活躍した時代は、本門寺の大復興期にあたり、歴代の聖人達が、加藤清正公親子、徳川家康公側室養珠院(お万の方)、徳川秀忠公乳母正心院(岡部の局)、紀州徳川家、加賀前田家などからの寄進や援護を受けて大伽藍が再建され、境内も整備されました。そうした重要な時期に作庭されたのが松涛園なのです。

多宝塔

宝塔は、日蓮宗の宗祖・日蓮の荼毘所跡とされる地に建っています。上下層とも円形の平面をもつ木造の仏塔で、屋根は宝形造、銅板葺で、その上に露盤と相輪を載せています。宗祖の550 回遠忌に際し、信徒の本願により、文政11 年(1828)に上棟しました。内部空間を持つ木造の宝塔は全国的にも類例が少なく、宝塔形式の塔としては最大規模の遺構です。また、建物内外は彫刻や彩色によって荘厳され、意匠的に高い価値を有しています。平成22年12月に国の重要文化財に指定されました。

Auther:Mamiko Kusano

CREAZIONE Co.Ltd. Director
From Tokyo
2006 Established CREAZIONE Co. Ltd. I mainly work on branding, digital branding, space design, and furniture design.

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