garden, architecture, art

明治神宮

明治神宮は、東京の巨大都市の真ん中に広大な森の広さ(70ha)を持つ日本の神社の一つです。境内に足を踏み入れると、にぎやかな繁華街にいることを忘れ、緑に囲まれた日本の伝統的な風景に出会えます。1920年に、近代日本の基礎づくりを主導した明治天皇と昇進天皇の功徳を記念して設立されました。

明治天皇と昭憲皇太后をおまつりし、人々が静かに祈りを捧げる「永遠の杜」をつくるために第一線の学者たちが集められて計画がたてられました。

植栽する樹木はそのほとんどが献木で、全国から約10万本が奉献され、のべ11万人の青年が造営工事の勤労奉仕を行い、植林や参道づくりに汗を流してこの明治神宮の杜はつくられたのです。

神宮橋と五輪橋

神宮橋は、明治神宮へ向かうための橋で、1920年(大正9)の明治神宮造営時に架けられたものです。神宮橋の隣に架かる五輪橋は、東京オリンピックが開催された1964年(昭和38)に、水泳のメイン会場として新設された「国立代々木競技場」への移動手段として作られたものです。

大鳥居

明治神宮の大鳥居は高さ12メートル、幅17.1メートル、柱の直径1.2メートル、重量13トンあり、木造明神鳥居では日本最大です。現存の大鳥居は1975年に再建されたものです。

現代アート

参道を歩くと見えてくるのが松山智一《Wheels of Fortune》(2020)。

溶接したステンレスを研磨して鏡面状に仕上げた本作は、鹿の角と車のホイール、ふたつのモチーフを組み合わせた作品です。神の遣いとされる鹿と、神道と関わりが深い銅鏡に見立てた車のホイール、有機的なフォルムと人為的なフォルムが組み合わされコントラストを生み出されています。鏡面に映り込む荘厳な森と、人工物とのコントラストを楽しめます。明治時代の日本近代化、アートと社会と繋がりが表現されています。

境内をさらに進むと、2019年10月にオープンした明治神宮ミュージアムに向かう道の横に

名和晃平《White Deer(Meiji Jingu)》(2020)が姿を現す。

これまで、瀬戸内海の犬島や宮城県石巻の牡鹿半島で展示されてきたシリーズの最新作です。色調はこれまでと異なる、神秘的なホワイトパールで仕上げられています。名和氏は本作を

「過疎化の進む犬島や、東日本大震災で被害を受けた石巻といった、日本の現状の様々な側面が現れた土地を経由し、それらをつなぎながら明治神宮で空を見上げる力強い鹿だ」

と解説。そのうえで、作品に込めた思いを以下のように述べています。

「世界全体が不安であったり、苦しんだりしている現在の状況がある。しかし、そんな時に立ち止まり、考えながら改めて前向きな気持になれるような、良い『気』を運んでくれる鹿になったらと思っている」

明治神宮御苑

境内にある「明治神宮御苑」は、江戸時代には加藤清正をはじめとした熊本藩・加藤家や彦根藩・井伊家の江戸屋敷の庭園だった場所です。明治時代に宮内庁の管轄となり、6月に見頃を迎え多くの人が訪れる菖蒲田は明治天皇の命により造られたものです。「ツツジ山」と呼ばれる斜面の上にある茶室・隔雲亭は、明治天皇の休憩所だったとされる和風建築。パワースポットとしても知られる加藤清正ゆかりの井戸もあります。

奉納品

ブルゴーニュの生産者より奉納された60のワイン樽。樽の正面には、それぞれドメーヌの名前や銘柄が記載されています。

全国の酒造メーカーから献納された、合計で201ある日本酒の樽。それぞれの日本酒の名を表す漢字と、その名を表象する図柄が描かれています。

本殿

本殿は三間社流造です。流造は全国で最も多い神社建築様式であり、建物の長辺側、あるいは屋根の棟と平行な面に建物の出入り口があります。屋根が反り、正面入口の方に曲線形に長くのびて向拝となっている。横に並んだ柱が二本で間が一間だと一間社流造、四本で間が三間だと三間社流造と称されます。現存の本殿は、先の大戦で戦渦に遭い、昭和33年(1958)に復興したものです。

夫婦楠

外拝殿の前に2本の並んだ大木の楠があります。夫婦楠と呼ばれており、明治神宮のパワースポットの中でも特に知名度が高いです。樹齢は100年にものぼると言われています。2本の木が仲良さそうに並ぶ様子は、恋愛運アップの効果があると信じられ、特に夫婦間の仲を取り持つ効果が高いと言われています。

明治神宮の絵馬は、本殿に向かって右側の祈願絵馬掛に納められています。絵馬は、持ち帰り保管しておくことも可能です。

南池からの水の流れは杜の中へと入っていくが、西参道に架かる橋からその姿を捉えることが出来ます。

明治神宮の杜との一体化した再生・循環をテーマにしたCAFÉ「杜のテラス」は、木の素材感を活かした空間デザインであり、杜で過ごした穏やかな時間を振り返るのに適したカフェです。

Auther:Mamiko Kusano

CREAZIONE Co.Ltd. Director
From Tokyo
2006 Established CREAZIONE Co. Ltd. I mainly work on branding, digital branding, space design, and furniture design.

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