garden, architecture, art

洗足池

蒲田駅から五反田駅を結ぶ東急池上線の洗足池駅を降りると、北千束の清水窪湧水などを主な水源とする都内屈指の広さを有する淡水池の洗足池公園があります。洗足池は、日蓮上人が池上本門寺へ向かう途中に、ここで足を洗ったという言い伝えにちなんで名づけられました。

江戸時代、歌川広重の名所江戸百景『千束の池袈裟懸松』にも描かれた水辺の景観の面影を今も残しています。春はサクラでにぎわい、秋には紅葉を満喫することができます。生物に目を向ければ、冬は渡り鳥の楽園となり、夏には水辺を飛び交うトンボなどの姿も見られます。散策スポットとしては、池月橋、水生植物園のほか、歴史を伝えるものとして勝海舟夫妻の墓、西郷隆盛留魂碑、徳富蘇峰詩碑、名馬池月像などがあります。また、ボートもあります。ボートを漕ぎながら眺める池畔や水面の揺らぎも格別です。

千束八幡神社

洗足池に鎮座する千束八幡神社は、860年(貞観2年)に宇佐八幡宮が勧請され、千束郷の鎮守として祀られたことにはじまるという歴史のある神社です。平将門の乱を鎮圧するため下向した鎮守府副将軍の藤原忠方は、乱の平定後、洗足池の地に戻り、この神社を氏神としたと言われています。この藤原忠方が、のちに日蓮信者となる池上氏の祖と言われています。
また奥羽平定に向かう途中の八幡太郎義家は洗足池で禊ぎをして祈願し、そして安房から鎌倉へ向かう途中の源頼朝は、この地に陣を構えて諸将の参陣を待ったと伝わっております。
源頼朝所有の名馬として知られる「池月」(いけづき)の発祥伝説も残され、「旗挙げ八幡」と呼ばれる由来となっています。

洗足池の北側にある弁天島の中には、洗足池弁財天が鎮座されています。

旧清明文庫

洗足池畔にある旧清明文庫は、戦前に東洋文明の啓蒙活動を行っていた清明会が設立した清明文庫の本館として建てられた鉄筋コンクリート造の3階建てです。建物は四角のシンプルな形状でありながら、正面玄関上から立ち上がる4本の柱型の装飾の特徴です。平成12年に国の登録有形文化財に登録され、平成24年には大田区所有となり、勝海舟記念館として開館し、歴史的建造物は保存・活用されています。

妙福寺と御松庵

洗足池の畔にある妙福寺は、日蓮ゆかりの「御松庵」があった場所です。日蓮上人は池上本門寺へ向かう途中に、この地に立ち寄り、池畔の老松に袈裟を掛けて休まれ、この池で手を洗われたと言われています。洗足池の名前の由来です。袈裟掛の松は広重の「名所江戸百景」の一つに描かれ、そこに庵を建て「御松庵」と名付けました。一方妙福寺は1282年に日本橋馬喰町に僧侶日慈により開山、弘安5年(1282)の創建されました。しかし度重なる火事や地震で焼失を繰り返し、昭和2年に御松庵にお寺を移転しました。翌3年より昭和43年の長い時間を掛けて御堂などを徐々に再建し、現在の妙福寺をつくってきました。祖師堂は国の登録有形文化財に指定されており、竹やぶが見事です。

 

Auther:Mamiko Kusano

CREAZIONE Co.Ltd. Director
From Tokyo
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