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富岡八幡宮

日本中に約44000社、東京だけでも約40社ある八幡宮の中でも最大規模を誇るのが「富岡八幡宮」です。古くから「深川の八幡様」と親しまれ、今も昔も変わらぬ信仰を集めています。

表参道は、東西に延びる大きな通り、永大通りに面していて、週末には参道の脇に屋台が立ち並びます。最寄りの門前仲町はお好み焼きやもんじゃなどの店も多く、観光客に人気のある土地です。

歴史

1627年、永代島と呼ばれていた現在地に御神託により創建されました。周辺の砂州一帯を埋め立てて20万㎡を超える敷地を持ち、江戸時代には八幡大神をことのほか尊崇した徳川将軍家の手厚い保護を受けました。

境内には本殿に付随した神社「末社(まっしゃ)」が17社もあります。お裁縫の神様、芸能の神様、農耕の神様、商売の神様など様々な神道の神様が祀られています。末社の前には15の鳥居が連なった参道もあります。

相撲

富岡八幡宮は江戸勧進相撲発祥の地としても知られています。勧進相撲とは観覧客からお金をとって行われる相撲興行のことで、当初は寺社仏閣の修繕費を集めるために行われていました。

江戸時代の相撲は京都・大阪から始まり、”風紀を乱す”という理由で一時禁止されていましたが、1684年に幕府から春と秋2場所の勧進相撲が許されました。以降、100年間にわたって富岡八幡宮の境内で本場所が行われました。

境内には代々の横綱の名が刻まれた横綱力士碑や、大きな手形や足形が刻まれた巨人力士手形足形碑などがあり、相撲の歴史を知ることができます。横綱力士碑は高さ3.5メートル、幅3メートル、重量は20トンに及び、横綱を顕彰するにふさわしい堂々たる石碑です。

両側には伊藤博文、山県有朋、大隈重信といった賛同者の名が刻まれており、広く各界から協賛を得て建立されたことを物語っています。今でも新しい横綱が誕生した際には、富岡八幡宮で奉納土俵入りが奉納されます。

本殿の表参道には大関の記念碑、巨人力士碑、巨人力士手形足形碑、 強豪関脇碑などが並び、相撲名所として相撲ファンに親しまれています。

伊能忠敬

鳥居を入ってすぐの場所には、伊能忠敬の像があります。伊能忠敬は江戸時代の測量士で、日本で初めて全国を歩いて測量し日本地図を完成させました。

深川黒江町(現在の門前仲町1丁目)に住み、測量旅行に出発する際には必ず富岡八幡宮を参拝していたことから、縁りの地であるこの八幡宮に2011年、銅像が建てられました。

日本―の黄金大神輿

伊能忠敬像の隣には、お神輿を格納した神輿庫(しんよこ)があり、中には2基のお神輿が収められています。毎年8月15日に開催される深川八幡祭りで使われるお神輿で、金銀やダイヤモンドで装飾されている日本一の黄金大神輿です。

富岡八幡宮には元々、元禄時代に豪商として名を馳せた紀伊国屋文左衛門が奉納したとされる総金張りの宮神輿が3基ありました。しかし関東大震災で焼失したため、1991年に日本―の黄金大神輿が奉納され、宮神輿が復活しました。

深川八幡祭り

深川八幡祭りは、赤坂の日枝神社の山王祭、神田明神の神田祭とともに江戸三大祭の一つに数えられています。3年に1度、八幡宮の御鳳輦が渡御を行う年は本祭りと呼ばれ、53基の町神輿が勢揃いして連合渡御します。

深川のお祭りは「ワッショイ、ワッシヨイ」の伝統的な掛け声と、「水掛け祭」の別名通り、沿道の観衆から担ぎ手に清めの水が浴びせられ、担ぎ手と観衆が一体となって盛り上がるのが特徴です。江戸の粋を今に伝えるお祭りとして、多くの人々によって大切に受け継がれています。

Auther:Hiroko Hirachi

Writer for website, magazine, and newspaper. Used to be a newspaperman. Also active as a yoga teacher, teaching at temple.

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