garden, architecture, art

和久傳ノ森

京丹後で自然とアートに触れる

丹後の自然の中、豊かな食文化と美しきアートを堪能できる和久傳ノ森。京都の高級料亭、和久傳(わくでん)が、創業地である丹後にオープンしました。料亭の食品工房を立ち上げるとともに、更地の土地に、世界各国で植樹を行い、大地を守り続けている植物生態学者・宮脇昭氏の指導のもと、地元や全国より集まった方々が従業員とともに2007年より植樹し、和久傳ノ森づくりが始まりました。56種3万本が植えられ森が育っています。今では蕗のとう、椎茸、桑の実、山椒、柿、柚子など季節ごとにたくさんの実りをもたらしています。森の自然を楽しみ、森からの恵みを味わえる、月に1回の〈土の学校〉と題したワークショップも行っております。施設内には、「和久傳の工房」とともに「森の中の家 安野光雅館」「工房レストラン wakuden MORI(モーリ)」があります。

安野光雅のミュージアムと安藤忠雄建築

「森の中の家 安野光雅館」は、和久傳を運営されている桑村綾さんが収集している画家・安野光雅氏(1926年3月20日 – 2020年12月24日)の作品を展示している美術館です。絵本作家、画家、デザイナー、文筆家、教育者といった様々な仕事を通して多彩な偉業を成し遂げた画家・安野光雅氏。安野さんの描いた、淡い色調で優しく、ディテールの美しい水彩画の世界観を堪能できます。

安野さんの水彩画の雰囲気と和久傳ノ森の環境に調和した佇まいの美術館は、建築家・安藤忠雄氏が設計しています。美術館へのアプローチ(回廊)は、安藤建築が得意なコンクリートの打ちっ放しの壁です。美術館や森の木々、庭の芝とのバランスをとりながら、開口部分、高さ、折り返し角度が見事に設計されています。美術館は、漆黒の杉板張りの外壁、深い屋根の軒、最小限のスリット状の窓を特徴とするミニマルな2階建で、延べ床面積は420平方メートルです。内装は、シナ合板を多用し、素材の色を生かした温かな空間で、安野作品と調和しています。スリット状の窓からは、作品世界を彷彿とさせる木々の緑や、やわらかな光が取り込まれ、自然のなかで絵画を鑑賞するという感覚が味わえます。

工房レストラン wakuden MORI

「工房レストラン wakuden MORI(モーリ)」では、海と山のどちらも近い京丹後の食材や森でとれた野菜を使った、『和久傳』の味が楽しめます。

この「MORI」という名前は、和久傳ノ森のシンボルツリーとしても植樹されている「桑」の樹々が、イタリア語でモーリというのにちなみ名付けられています。森の中に佇む三角屋根の黄色い建物は、もともと紫野和久傳のお菓子や惣菜を製造する食品工房として使われていました。レストランは、その工房を改装しオープンしました。京丹後の食の魅力や和久傳ノ森で収穫された食材を使い、出来たての味わうことができます。

園内をぐるりと散歩すると、土づくりから始まった土地に植樹した苗は根を張り、見事な森に育っています。手入れの行き届いた芝生が心地よく、木々には鮮やかな色の実がなり、鳥がさえずり、ゆったりとした時間が流れています。

Auther:Mamiko Kusano

CREAZIONE Co.Ltd. Director
From Tokyo
2006 Established CREAZIONE Co. Ltd. I mainly work on branding, digital branding, space design, and furniture design.

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